感謝を刻む、マタニティ撮影


新しい家族の誕生を待つマタニティ期間。それは残りわずかとなったふたりで過ごす貴重な時間でもあります。

「この人となら大丈夫」

お互いの思いを再確認できる体験であったら…との思いを込めてお届けするクッポグラフィーのマタニティ撮影。


今回は、マタニティ撮影を体験した、クッポグラフィのフォトグラファー梅原と旦那さんの翔太さんに話を聞きました。

 

 

増田 翔太さん
増田 沙苗さん(旧姓:梅原)

2023年に出会い、同年に結婚。
翌年の2024年に出産し、1歳になる ういちゃんと3人で暮らす。

 

 

小児科の看護師として普段から子どもに接していて、子ども好きな翔太さん。梅原もファミリーフォトの撮影経験が豊富なこともあり、子どもが大好き。

「早いタイミングで子どもが欲しい」という気持ちは、結婚前からふたりとも一致していました。


しかし、ういちゃんを妊娠するまでの期間は、決して順調ではありませんでした。

「妊娠が分かっても、それまで2回悲しい経験をしていたので、喜びよりも不安の方が大きかったんです」と梅原は振り返ります。


そんな彼女を支えたのが、翔太さんの揺るぎないポジティブさでした。

「産まれるまで100%安心なんてことは、誰にもありえません。それなら、この不安定な期間さえも『幸せを感じる時間』にしようと思ったんです」


その言葉通り、翔太さんは一人でベビー用品を買い揃え、着々と準備を進めました。その姿に、梅原は救われたと言います。

「当時は『もう買わないで!』なんて思っていましたが(笑)多分、彼自身も不安はゼロではなかったと思います。私の気持ちを考えて、ポジティブに変換していたんじゃないかな。今思えば、二人で思い悩むよりずっと救われました」



これまでとこれからを思う、撮影時間


おふたりがマタニティ撮影に来たのは、出産を1ヶ月後に控えた時期でした。

「生まれてくる子どもと、この時期に抱いていた気持ちを、将来一緒に写真を見ながら話をしたい」

そんな願いから決めた撮影。しかし、その裏には、これまでの道のりがあったからこその深い思いがありました。


お腹が大きくなっていく時間は、喜びと同じくらい不安との戦いでもあります。「撮影することに迷いはありませんでしたか?」という問いに、こう答えてくれました。

「迷いはありませんでした。むしろ、ここまで無事にこられたことへの感謝を、形に残したかったんです。妊娠期間中、電車で席を譲ってもらったり、飲食店でクッションを貸してもらえたり、職場でスタッフが気遣ってくれたり……。人の温かさに触れ、『世の中捨てたもんじゃないな』と感じる瞬間がたくさんありました。そんな、支えてくれた人たちへの感謝を、この先も写真で思い出せたら良いなと思っていました」

目先の不安で頭がいっぱいになりがちな妊娠期間。けれどそんな日々の中にある「人の温かさ」や「命の尊さ」を、ひとつの確かな出来事として写真に刻んでおく。それは、未来の自分たちにとって、とても貴重な支えになるのかもしれません。



 
 


ふたりが撮影に選んだのは、駒沢公園スタジオの撮影部屋「less is more」

天候や光によって部屋の表情が豊かに変わり、美しい陰影やシルエットが際立つ撮影部屋です。 フォトグラファーとしてスタジオの魅力を知り尽くしている梅原は、自分がマタニティ撮影をするならこの部屋で、と決めていたそうです。

「撮影中は、妊娠が分かった時の気持ちや、産まれてくる子どもへの思いなどを話して過ごしていたらあっという間でしたね。子どものことを考えながら撮影していたので、気取ることなく、自然と素の自分でいられました」と翔太さん。


「普段自分がどんな表情で妻を見ているか分からないですよね。出来上がった写真を見てはじめて、こんなに優しい顔で見ているんだって分かりました」と素直な感想を伝えてくれました。

「毎日必死で、余裕なんてなかったと思っていたんですが、 写真を見て“ちゃんと幸せな時間を過ごしていたんだ”と実感できました」

フォトグラファーとして多くのお客さまを撮影してきた梅原にとって、スライドショーを見て涙するお客さまの「今日まで不安だったけど、撮ってよかった」という言葉の真意を、自分自身の体験として深く実感した瞬間でもありました。




大切な人がふたりに

 
 


マタニティ撮影から1ヶ月後。無事にういちゃんが誕生しました。


ういちゃんが産まれてから、翔太さんには大きな変化があったそう。

「街の景色が全く違って見えるようになったんです。いつもの場所も、ベビーカーを押しながら歩くと、全く違う景色に見えるんですよ。散歩道も、公園もそう。大切な家族が1人増えたせいですかね」

そんな翔太さんの言葉を聞いて梅原も、「彼は娘と一緒にいることが、本当に楽しそうで。娘の体幹トレーニングをしたり、離乳食の献立を考えたり、たくさん調べて実践しています。私が大好きな仕事に全力で臨めるのも、彼のおかげ。時間がある時は、育児全面を担当してくれているので本当にありがたいですね」と、翔太さんへの感謝の気持ちを話してくれました。


「育児が始まると、毎日が新しい出来事の連続で、当時の記憶ってどんどん上書きされて忘れてしまうんです。でも、マタニティの時に作ったストーリーブックを開くと、不思議とその時のお腹の重さや胎動、周りの人の優しさを鮮明に思い出せます」

マタニティ撮影の際に作ったストーリーブックは、毎日の幸せを感じながら、当時の気持ちを思い出せる、おふたりにとって大切なものとなっています。




「自分のため」に贈る、最高のギフト

 
 

フォトグラファーとして数多くの家族を撮ってきた梅原ですが、自身が妊娠を経験したことで、マタニティフォトへの解釈は大きく変わったと言います。

「今まで撮影を通して多くの妊婦さんのお話しを伺ってきましたが、いざ自分が当事者になってみると、本当に1日1日が長くて。次の健診までの日数を指折り数えては、無事に育っているか不安でたまらない毎日でした。だからこそ、妊娠後期にようやく大きくなったお腹を見た時は、『やっとここまで来れた』という安心感と誇らしさでいっぱいになったんです」

ただ、今しかないシルエットの変化を残すのではなく、そこには不安な日々を乗り越えてきた「母としての覚悟」が詰まっていました。


「ウェディングフォトは、親や周りの人のために撮るという感覚が強かったかもしれません。でも、マタニティフォトは十月十日を必死に守り抜いた、自分自身へのご褒美でした。花束を用意して、メイクをしてもらって。これから始まる育児を前にした、最高のプレゼントのような時間でした」


 
 


ういちゃんのハーフバースデーは横浜港北スタジオで撮影をし、マタニティのストーリーブックの隣に、また一冊、新しい家族の記録が加わりました。

「私が娘や夫を撮ることはあっても、家族3人が揃って写る機会は意外と少ないもの。自社のことを褒めるわけではないですが、家族の関係性も写してくれるクッポグラフィーの写真が大好きなので、この先もずっと撮影してもらうと思います」


インタビュー日
2025年7月

 
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