自閉症の息子と迎えた5歳の節目──ありのままの姿を刻んだ家族写真
「記念写真を撮りたい」
そう思っても、すべての家族が同じスタートラインに立てるわけではありません。
成長のスピードや特性によって、「普通の撮影は難しいかもしれない」と感じ、思い出を残すこと自体を諦めてしまうこともあります。
ユニバーサルプランは、そのご家族、そのお子さまのペースを尊重し、「ありのままでいられる時間」を撮影することを大切にしています。
今回お話を伺ったのは、5歳の節目に撮影をされた、そらくんとご家族です。
こうやさん(パパ)、まちこさん(ママ)、そらくん(5歳、自閉症)
「5歳の思い出を、何か形に残したいと思っていました」
そう話してくれたのは、そらくんのママ・まちこさん。
そらくんは、自閉症。
「こだわりが強くて予測不能な行動も多い。普通の写真撮影はきっと無理だろうな」
そんな思いから、記念撮影そのものを諦めかけていたといいます。
転機になったのは、同じように“発達がゆっくりな子”を育てるママからの一言でした。
「困りごとや障害があっても受け入れてくれるフォトスタジオがあるよ」と教えてもらったのが、クッポグラフィーのユニバーサルプランでした。
環境が変わっても、安心できた理由──パパとの絆
撮影中、まちこさんが強く感じたのが、そらくんとパパの関係でした。
「平日は仕事で忙しくて、そらとの時間をとるのが難しいパパに、思いきり甘えられるのが嬉しそうで」
慣れない環境でも、そらくんが終始落ち着いて過ごせたこと。そして、自然な笑顔を見せてくれたこと。
「パパが等身大のそらを大事にしてくれるから。そらの笑顔を引き出してくれたのも、パパの力だと感じています。」
ジャンプしたり、走り回ったり、パパに抱っこしてもらったり。その一つひとつが、無理のない“そらくんのペース”で進んでいきました。
気に入ったお洋服を身にまとえたこと、行動を規制されることなく自由に動き回れたこと、そしてスタッフみんながたくさん褒めてくれたこと。
そうした小さな積み重ねが、そらくんにとって心地よい空間をつくっていたのだといいます。
「全部が、そらにとって心地よかったんだと思います」
「こうしてほしい」「じっとしてほしい」
という“普通”を求められないその場の安心感が、そらくんの自然な笑顔につながっていました。
写真に写っていたのは、「ありのままの我が家」でした
納品された写真を見たとき、まちこさんの最初の感想は、とてもシンプルなものでした。
「ありのままの、我が家だなって思いました」
飾らない表情、動きのある一瞬、自然な距離感。
“きれいに撮れた写真”以上に、「その時間ごと残っている」ことが、何よりも嬉しかったそうです。
撮影を通して、まちこさんの心に込み上げてきたものがありました。
「正直、5歳の思い出づくり自体を、どこかで諦めていました」
そらくんは、発語がまったくない期間が長く、反応もほとんど返ってこなかった時期があったそうです。
その頃、ママは関西、パパは単身赴任で東京、実家は福岡。ひとりで子育てをしていた時間が、いちばん辛かったと振り返ります。
「笑い合える日が来るなんて、思っていなかったんです」
だからこそ、楽しそうに撮影するそらくんの姿に、成長を感じ、胸がいっぱいになったそうです。
「自然体でいいんだ」と言ってもらえた気がしました
撮影中、印象に残っていること。
それは、そらくんが終始“ありのまま”で駆け回っていたこと、そして、フォトグラファーのこまちが一緒に涙してくれたことでした。
「最後に、私以上に泣いてくださって。その思いが、すごく心に響きました」
発達がゆっくりな子の子育ては、孤独になりがち。
周囲に気を遣い、理不尽な思いをすることも少なくありません。
「そらが“普通”ではないことは、変えられない事実だし、そらにはそらの良さがある。それは私たちが一番わかっています」
それでも、「周りから理解されている」という環境は、想像以上に心強いものでした。
写真を見た周囲からは、「いい笑顔だね」「自然体だね」と、温かい声が届いたそうです。
特別なことをしなくてもいい。
無理に“普通”に合わせなくてもいい。
ユニバーサルプランは、そんなメッセージを、そっと写真に残してくれます。
成長のかたちは、家族の数だけあります。
ユニバーサルプランは、無理に型にはめることなく、ご家族が安心して「ありのまま」でいられる時間を大切にしています。
「撮れるかどうか」ではなく、「この時間を、どう過ごしたいか」
その思いから始まる撮影体験が、必要としているご家族のもとへ、そっと届いていけば嬉しいです。
ギャラリー
インタビュー日:2025年4月