6年間の時間がほどける日。桜フェアで写した 「家族の成長」


春になると、クッポグラフィーでは“生の桜”とともに撮影を楽しむ特別なプラン「桜フェア」が開催されます。

今回は、2025年春に桜フェアを体験された後藤さまファミリーのエピソードをご紹介します。
そらくんの卒園と入学をきっかけに訪れた撮影。そこには、写真を通して家族の時間を静かに見つめ直す一日がありました。

後藤さんが「桜フェア」の存在を知ったのは、約2年前。
クッポグラフィーから届いた一通のメールに、“生の桜とともに撮影ができる特別な春のプラン” が紹介されていました。


“ランドセルを初めて背負う姿” は、一度しか訪れない大切な瞬間。満開の桜とともに、家族みんなで迎える新しい節目。


「桜と家族全員で写真を残したい」


そらくんが卒園を迎えるときには、このプランで撮ろう。そう決めて、予約開始と同時に申し込みをしました。

これまでの6年間を振り返って

​​小さな体を抱き上げていたあの頃から、気づけば6年。

忙しさに追われる毎日で振り返ることのなかった時間が、桜の花びらとともにゆっくりと流れていきます。

年子育児だった後藤さんにとって、この6年間は息つく間もない日々でした。

朝から晩まで走り続けるような毎日で、「つい最近まで本当に大変で、3歳くらいまでの記憶があまり残っていないんです」と、少し照れくさそうに笑って話してくれました。

保育園の先生へも、小学校への不安を相談したこともありました。


小学校に入ったらどうなるのだろう。
授業についていけるのだろうか。
お友だちはできるのかな。

後藤さんの胸の奥には、期待よりも少し大きな不安が静かに揺れていました。

——そして迎えた、撮影当日。

フォトグラファーがそらくんに声をかけると、そらくんはハキハキと答えました。

「小学校でがんばりたいことは?」
「きゅうしょく!」「たいいく!」

その元気いっぱいの声に、後藤さんの表情にも自然と笑みが広がっていきます。

誰にでも物怖じせず、積極的に話しかける姿を目の前にして、そらくんのまっすぐな明るさや、人との距離を自然に縮めていく力を感じました。

撮影が進むにつれ、そらくんの視線やしぐさには、これまでより少し落ち着いた雰囲気が漂い始めます。普段の生活では気づきにくい小さな変化を確かめるように、後藤さんはそっと撮影を見守りました。

これまでの6 年間に寄せた思いと、これから歩む日々への願いを込めて

この日の撮影では、親から子へ入学証書を手渡す特別なシーンがありました。

入学証書には、そらくんへの感謝と愛が丁寧にしたためられていました。

「そら、うまれてからこれまでたくさんのおもいでをくれてありがとう。そらはパパとママのたからものです。ずーっとだいすきだよ!」

証書を手にしたそらくんは、少し照れたような、でも、嬉しさのにじむ表情で、一文字一文字をゆっくりとなぞるように読み上げていきます。

その声はまだ幼さを残しながらも、“これから歩いていく自分”をしっかり受け止めようとする力強さも感じさせました。

読み終えると、そらくんはふっと照れたように笑い、入学証書を胸の前でぎゅっと抱きしめました。


今、その入学証書は、家族の写真と並んでリビングに飾られているそう。

桜に包まれた4人の笑顔とともに、「家族の時間」の大切な証が、毎日を見守っています。

2年前の七五三撮影から感じる子どもの成長

約2年前、そらくんとひまりちゃんの七五三もクッポグラフィーで撮影しました。

まだ幼く、自由なふたりが、笑ったり、走ったり、近づいたり。
気持ちの赴くままに動く姿がそのまま写真に残っています。

後藤さんの特にお気に入りは、ふたりが顔を寄せ合って大笑いしている一枚。
頬が触れるほどの距離で、「仲の良さ」が一目でわかる写真です。

七五三から比べると、桜フェアでの撮影では、ふたりとも大きく成長していました。

フォトグラファーの声にしっかりと耳を傾け、「次はこうしてみる?」という声かけの意図まで自然に感じ取って動く姿がありました。


ただ“記録写真を撮る”のではなく、撮影そのものが“子どもたちの成長に気づく時間”になっていく。
それが後藤さんにとって、クッポグラフィーの撮影のいちばんの魅力だといいます。

記念写真に込める思い

ご自身も写真を撮ることが好きだという後藤さん。だからこそ、記念写真にもこだわりがあります。

そのときの家族の“立ち姿”や“空気感“が確かに残り、数年後に見返したとき、「この頃はこうだったね」と話せるものがそこにあるから。
そして、撮影の日のふるまいや表情にも、子どもたちの成長がそっと現れるから。

写真からひとつひとつ積み重なっていく子どもたちの成長を感じられることが、何よりの喜びになっています。

生の桜が放つほのかな香り。

指先で触れたときのやわらかくしっとりとした花びら。

床に落ちた花びらを集めて、ふわりと舞い上がるのを楽しむ子どもたちの声。


「この瞬間にしかできないこと、この瞬間だから感じられる気持ちがたくさんありました」

桜フェアから約7ヶ月。

秋の運動会で、後藤さんは前列に立つ子どもたちの中にそらくんを見つけました。


大きな声で掛け声をあげ、友だちと笑い合いながら楽しそうに並ぶ姿。

その明るさとまっすぐな表情に、保育園の頃に抱えていた不安や戸惑いが、すぅーときれいに晴れていくのを感じました。


桜フェアの撮影で感じた成長。

その姿を見て「彼のペースでできることを応援してあげよう」と心に決めたあの日。

運動会で見せてくれたいきいきとした表情は、その時に抱いた思いを、もう一度やさしく思い起こさせてくれました。

桜フェアの詳細はこちら



インタビュー日:2025年11月

取材・文 鈴木美穂

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